革手袋に使用される天然皮革には、水分を吸収する働きがあります。そのため私たちが想像するよりも、手の汗や雨などで汚れていることがあります。定期的にきれいにしてあげることで、革手袋自体も長持ちするようになるので、ご紹介する洗濯方法を実践してみましょう。
革手袋は洗濯できる!
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あまり知られていませんが、革手袋は自宅で洗濯できます。ただし、洗濯機を使って洗うのはNGで、手洗いが基本になります。そして、洗濯洗剤をそのまま使用してしまうと色落ちの原因になるので、革製品専用の洗濯洗剤を使用しましょう。スーパーや薬局で見つからなければ、インターネット上のショッピングサイトで購入できます。価格はおよそ1000円から2500円ほどです。クリーニング屋さんに出すと、平均的な価格が2000円ほどですが、専用の洗剤を購入すれば複数回は使えますし、他の革製品も洗濯できるので、かなりお得です。中には「シャンプーやおしゃれ着用洗剤を使用して洗った」といった情報もネット上に流れていますが、本来革製品に使うことを想定していない商品なので、おすすめできません。では実際に洗濯方法を確認してみましょう。
自宅でできる洗濯方法
ぬるま湯の入ったバケツに指定量の専用洗剤を入れます。その中に革手袋をいれて、優しく揉み込むように洗います。実際に手にはめて手を洗うような仕方で手袋全体の汚れを落としましょう。手袋に使用される天然皮革は薄い部分もあるため、無理に引っ張ったり、こすったりすると敗れたり、変形したりする原因になるので注意します。また専用洗剤でも長時間洗剤液につけておくと皮革が痛む原因なるので気をつけましょう。手袋全体をきれいにしたらよくすすぎ、手で挟むようにして水を絞り、タオルで包んで軽く叩きながら水分を取ります。天然皮革は直射日光に当てるとひび割れの原因になるので、風通しの良いところで陰干しします。生乾きぐらいの状態で実際に手にはめて軽く揉むと、乾いた時の形が整いやすくなります。
保湿クリームで栄養補給
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洗剤で洗った後の天然皮革は油が落ちてしまっているので、私たちの肌と同じように栄養補給が必要です。革用の保湿クリームを布切れにとり、薄く革手袋全体に伸ばしていきましょう。10分から15分ほど放置してなじませたら、もう1枚の布切れで乾拭きして栄養補給は完了です。
普段のお手入れ
手袋を使う度に洗濯が必要なわけではなく、1、2カ月に一度、もしくは特に汚れが目立っていて、拭いても落ちない時に洗うようにしましょう。また季節終わりに革手袋を収納する前にも、一度洗ってから栄養補給をしてあげると、来シーズン使い始める時に新品のような天然皮革の柔らかさをキープできます。普段のお手入れの場合、家についたら手袋をはめたまま革製品用のブラシでブラッシングするか、乾いた布で拭くだけ大丈夫です。部分的に汚れてしまった場合、革製品用の消しゴムがありますが、手元にないときには食パンの白い部分で軽くこする方法も効果的です。革手袋は湿気を嫌うので、雨などで濡れてしまった後にそのままにしておくと、カビが生えてしまうことがあります。濡れたときには、タオルで包んで軽く叩きながら水気をとった後、陰干しするようにします。
革手袋は自宅でケアして長持ちさせよう
今回ご紹介したように、自宅でも専用洗剤を用意するだけで革手袋を洗濯することができます。他にも同じ洗剤でバッグやお財布などいろいろな革製品も洗えるので、用意しておくと何かと便利です。クリーニングに出すぐらいなら、自分でお得に自宅できれいにして、革手袋を長持ちさせましょう。